Whisky Library.AN INDEPENDENT WHISKY JOURNAL

EXPLORE THE LIBRARY

何から、探しますか。

知りたいことが見つかる、9つの入口。

銘柄も、飲み方も。知りたいことから探せます。

A LITTLE DISCOVERY

次の一本、何にしますか。

公開中のウイスキー記事から検索
ウイスキー用語

ポットエールとスペントリースとは?蒸留副産物

ポットエールとスペントリースを、初留・再蒸留後に残る液体、飼料や資源循環、排水管理から解説します。

ポットエールとスペントリースとは?蒸留副産物の要点を表したオリジナル概念画像

In short

この記事の結論

副産物は発生工程で区別します。再利用の説明を比較する際は、対象の副産物・用途・施設と期間をそろえて確認することが重要です。

ポットエールは初留後、スペントリースは再蒸留後に釜へ残る液体です。廃棄物と一括りにせず、飼料、栄養源、エネルギー、処理水など地域と設備に応じた資源循環を確認します。

関連する基礎はローワイン、ドラフ、蒸留器でも確認できます。

残る工程が違う

ポットエールはウォッシュの初留後に釜へ残る液体です。スペントリースはスピリットスチルの再蒸留後に残ります。

飼料と資源循環に使う

SWAは使用済み穀物やポットエールの飼料利用、ポットエールとスペントリースから別の栄養資源を作る実証例を紹介しています。

すべて同じ処理ではない

成分、量、輸送距離、地域規制、処理設備で最適な方法は変わります。副産物利用だけで環境負荷ゼロとはせず、水・熱・輸送を合わせて見ます。

副産物を3つに分ける

名称発生する工程形状
ドラフ糖化後穀物の固形分
ポットエールウォッシュの初留後釜に残る液体
スペントリースローワインなどの再蒸留後釜に残る液体

飼料化、肥料・栄養源、バイオガス、熱回収、排水処理などの選択肢は、量、成分、輸送距離、地域規制で変わります。「再利用している」という一語だけで環境負荷を評価しません。

環境情報を読むときは、副産物の再利用率だけでなく、水使用量、処理に使うエネルギー、輸送、最終的な排水の管理範囲を確認します。実証事業の結果を全蒸留所の標準運用として扱わないことも重要です。

Falkirkの事例から再利用先を具体的に読む

SWAが紹介するFalkirk蒸溜所とMiAlgaeの連携では、ポットエールやスペントリースを微細藻類の培養に利用し、ペットフード向けの栄養原料につなげています。これは特定の連携事例であり、すべての蒸溜所が同じ処理をしているという説明ではありません。SWAの資源循環の事例で、対象施設と用途を確認できます。

環境対策を比較するときの確認順

報告書を読むときは、①対象がドラフ・ポットエール・スペントリースのどれか、②何に加工してどこで使うか、③どの施設・期間の実績か、の順に整理すると比較しやすくなります。これは本記事が提案する読み取り方です。回収率や削減率が示されていても、対象範囲が異なる数値をそのまま優劣に置き換えないようにします。

まとめ

見分ける入口は発生工程です。糖化後の固形分はドラフ、初留後に釜へ残る液体はポットエール、再蒸留後に残る液体はスペントリースとして整理できます。再利用の評価では名称だけでなく、用途・処理場所・対象期間をセットで確認してください。

情報源・参考文献

SWA『Circular Economy』のco-products/Falkirk事例を確認。環境報告の読み取り順は本記事の整理・提案(2026年11月1〜2日確認)。

よくある質問

ポットエールとは何ですか?

発酵液を最初に蒸留した後、ウォッシュスチルへ残る液体です。

スペントリースとは何ですか?

ローワインなどを再蒸留した後、スピリットスチルへ残る液体です。

ドラフとの違いは?

ドラフは糖化後に残る固形の穀物、副産物です。

飼料に使えますか?

ポットエールや使用済み穀物は飼料利用の歴史があります。

そのまま川へ流せますか?

成分と規制に応じた適切な処理が必要です。

環境対策は何を見ますか?

再利用先だけでなく、水、熱、輸送、処理設備を合わせて確認します。