ローワインは発酵液をウォッシュスチルで最初に蒸留して得る中間留出液です。そのまま熟成用原酒にせず、一般的な2回蒸留では再蒸留してヘッド・ハート・テールを分けます。
関連する基礎は蒸留カット、3回蒸留、スピリットセーフ、蒸留後に残る液体でも確認できます。
発酵液を初留して得る
麦汁を発酵したウォッシュをウォッシュスチルで加熱し、アルコールと揮発成分を濃縮した中間液がローワインです。蒸留所で強度は異なります。
次の蒸留へ送る中間段階
一般的な2回蒸留ではローワインをスピリットスチルへ送り、前回のヘッドやテールと合わせる場合があります。そこで再び成分を分けます。
熟成用はハートを選ぶ
再蒸留の中心区分であるハートを樽詰め用ニューメイクとして採用します。具体的な度数や切替点は蒸留所固有なので、一律の数値にしません。
2回蒸留の流れで位置を確認
| 段階 | 入る液体 | 次へ進むもの |
|---|---|---|
| 発酵 | 麦汁と酵母 | ウォッシュ |
| 初留 | ウォッシュ | ローワイン |
| 再蒸留 | ローワインなど | ヘッド、ハート、テール |
| 樽詰め | 選んだハート | ニューメイク |
ローワインは「品質の低いウイスキー」ではなく、まだ樽詰め前の中間液です。一般向けに販売する完成品や、最終蒸留後のニューメイクとは役割が違います。
再利用するヘッドやテールの範囲、仕込みごとの度数、3回蒸留の中間工程は蒸留所で異なります。固定値を暗記せず、個別の公式工程図を優先します。
ローワインとポットエールは出口が違う
初留では、次の蒸留へ送る液体と、釜に残る液体を分けて考えます。蒸気を冷やして回収した留出液がローワインで、釜側に残るのがポットエールです。どちらも初留に関係する言葉ですが、同じ液体の別名ではありません。残液の用途はポットエールとスペントリースで確認できます。
度数の例を全蒸溜所の基準にしない
アードベッグの公式工程説明には、約25%のローワインという例があります。この数値は同蒸溜所の説明で、ローワイン全体の固定度数として使うものではありません。工程図では度数の数字だけで判断せず、初留からどのタンク・蒸留器へ送られる液体かをたどると位置づけを理解しやすくなります。
まとめ
ローワインを理解するには「初留で回収し、次の蒸留へ送る中間液」と押さえるのが近道です。釜に残るポットエールや、再蒸留後に選び取るハートとは役割が異なります。工程名と液体の行き先を組み合わせて確認してください。