白州のプレミアムハイボール缶は、缶の色が違うだけの再発売ではありません。Whisky Libraryが所有して実際に飲んだのは、2025年発売の「爽やかにして豊かな余韻」と、2026年発売の「森の豊潤な香りと余韻」です。
2本は350ml・9%・原材料モルト/炭酸という基本仕様が共通する一方、公式が示す樽原酒と実飲した香味に違いがあります。この記事では、缶の正面・背面・成分表示を撮影し、公式情報と主観的な感想を分けて比較します。

白州ハイボール缶2種の結論
| 比較軸 | 爽やかにして豊かな余韻 | 森の豊潤な香りと余韻 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年6月10日 | 2026年6月9日 |
| 容量・度数 | 350ml・9% | 350ml・9% |
| 公式価格 | 660円・税別 | 750円・税別 |
| 特徴的な原酒 | アメリカンホワイトオーク樽の長期熟成原酒を一部使用 | 白州らしいスモーキー原酒、長期熟成のスパニッシュオーク原酒 |
| 実飲の中心 | 青い柑橘、若葉、乾いた木、軽い煙 | 熟した果実、丸い甘さ、樽、やわらかな煙 |
| 向く場面 | 食中、すっきり飲みたいとき | 食後、甘い香りと厚みを楽しみたいとき |
爽やかさと切れを優先するなら2025年版、熟した果実のような甘い香りと丸みを優先するなら2026年版が選びやすいです。ただし、どちらも9%で、一般的な缶ハイボールより酒精の強さを感じやすいため、よく冷やして氷入りのグラスへ注ぐ方法が合います。
実物写真で2本を確認

2025年版は濃い緑を基調に白州蒸溜所の外観、2026年版は明るい緑を基調に貯蔵庫を描いています。商品名の副題も異なるため、購入時は「白州ハイボール缶」だけでなく、缶正面下部の表記を確認すると取り違えを防げます。
2025年版|爽やかにして豊かな余韻



サントリーは、白州蒸溜所の原酒による爽やかな味わいに、アメリカンホワイトオーク樽で長期熟成した原酒を一部使い、豊かな余韻を持たせたと説明しています。2025年6月10日に全国で数量限定発売され、希望小売価格は350ml缶で660円・税別でした。
実飲した香り・味・余韻
グラスへ注いだ直後は、青い柑橘と若葉を思わせる爽やかな香りが先に立ちました。口に含むとモルトの甘さはありますが、甘さだけが残るタイプではありません。乾いた木、軽い胡椒、白州らしい煙が続き、後口は比較的すっきりしています。
氷が少し溶けると刺激が落ち着き、柑橘と木のつながりが分かりやすくなりました。塩味のある料理や揚げ物と合わせても香りが重くなりにくく、2本のうちでは食事中に選びやすいと感じます。
2026年版|森の豊潤な香りと余韻



2026年版は、白州らしいスモーキー原酒と長期熟成のスパニッシュオーク原酒を使用し、「森の豊潤な香りと華やかな余韻」を目指した商品です。2026年6月9日に全国で数量限定発売され、公式商品情報の希望小売価格は350ml缶で750円・税別です。
実飲した香り・味・余韻
香りは2025年版より丸く、熟した果実や蜂蜜を思わせる甘い方向を拾いやすく感じました。口当たりにも厚みがあり、木の香ばしさとやわらかな煙が後半へ続きます。砂糖のような直接的な甘さではなく、香りとコクから甘さを連想するタイプです。
氷を入れると甘い香りが穏やかになり、煙と樽の余韻がまとまります。食事中の切れだけで選ぶなら2025年版ですが、食後に一缶をゆっくり飲むなら、2026年版の丸さと余韻を楽しみやすいと感じました。
原材料・成分は共通
| 表示項目 | 2本で確認できた内容 |
|---|---|
| 品目 | ウイスキー |
| 原材料名 | モルト/炭酸 |
| 原料原産地名 | 国内製造(モルトウイスキー) |
| 内容量 | 350ml |
| アルコール分 | 9% |
| エネルギー | 100mlあたり51kcal |
| 糖類 | 100mlあたり0g |
| 純アルコール量 | 1缶あたり25.2g |
糖類0gは、甘い香りや甘く感じる味がないという意味ではありません。また、9%の350ml缶は純アルコール量25.2gです。厚生労働省は飲酒量を純アルコール量で把握するよう案内しているため、度数だけでなく一缶全体の量も確認します。
おすすめの飲み方
| 飲み方 | 変化 | 判断 |
|---|---|---|
| 缶から直接 | 冷たさを保ちやすいが、香りを確認しにくい | 手軽さ優先 |
| 冷えたグラスへ注ぐ | 香りと色を確認しやすい | 比較の最初に向く |
| 氷入りのグラス | 刺激が下がり、温度を維持しやすい | 公式推奨。9%をゆっくり飲みやすい |
| 追加の炭酸水 | 度数は下がるが、原酒の輪郭も弱くなる | 強い場合だけ少量ずつ調整 |
自宅で缶の違いを確かめたい場合の手順として、2本を同じ温度に冷やし、同じ形のグラスへ同量ずつ注ぐ方法があります。これは比較手順の提案です。まず氷なしで香りを確認し、その後に同じ大きさの氷を加えると、缶の違いと温度変化を分けやすくなります。自宅でボトルから作る場合はハイボールの作り方で比率と手順を確認できます。
どちらを選ぶか
| 求めるもの | 選びやすい缶 | 理由 |
|---|---|---|
| 爽やかさと切れ | 2025年版 | 青い柑橘、若葉、乾いた木を拾いやすい |
| 甘い香りと丸み | 2026年版 | 熟した果実、樽の厚み、やわらかな煙を拾いやすい |
| 食中 | 2025年版 | 後口が比較的すっきりする |
| 食後 | 2026年版 | 香りと余韻をゆっくり追いやすい |
| 通常の白州との比較 | 両方 | 樽原酒の違いと缶向け9%の設計を確認できる |
限定品は在庫と実売価格が変動します。終売後の高値だけを見て味の価値と同一視せず、発売時の公式価格と現在の販売価格を分けて判断してください。通常の白州NVや蒸溜所限定180mlとの違いは、白州NVの実飲レビューと白州蒸溜所限定180mlの実飲レビューで確認できます。
まとめ
- 2本は350ml・9%・モルト/炭酸という基本仕様が共通
- 2025年版はアメリカンホワイトオーク樽の長期熟成原酒を一部使用
- 2026年版は白州らしいスモーキー原酒と長期熟成のスパニッシュオーク原酒を使用
- 実飲では2025年版が爽やかでドライ、2026年版が果実的で丸い方向
- 公式はいずれも氷入りのグラスで飲む方法を案内
- 一缶の純アルコール量は25.2g
- 数量限定品なので、公式価格と現在の実売価格を分けて判断する
白州ハイボール缶2種は、パッケージだけでなく使用する樽原酒と味の方向が違います。白州らしい爽やかさを軸に切れを求めるなら2025年版、甘い香りと樽の厚みまで楽しみたいなら2026年版が選びやすいというのが、所有缶を飲んだ本人の感想です。